- 記憶の雫に、彼女は初めて恋を知った -
見つけ出してくれる、なんて期待しない。
思ったより、ドラコ・マルフォイは悪い人ではないらしい。
彼は自分が嫌な奴であることが、まるで義務のように。
空の青と地の緑の境界線へと走っていく。
僕の顔に泥を塗るつもりか?
恋を実らせる"恋するフクロウ"
彼にも幸福な時があったのだ。
ずっと、シリウスの無実を信じていた。
僕も、ここを好きになってもいいかな。
恋というものに関しては無知だった。
自分は彼女の友人として失格なのだろうか?
鋭いひづめに引っかかれたような傷痕が。
“恋するフクロウ”をあなたに送ったのは誰?
なぜだかゴイルは彼女にごめん、と謝りたくなった。
待ってくれる人がいることが、贅沢すぎる幸せ。
今年のクリスマス休暇は、どうしてこんなにも寂しいのだろう。
最後にもう一度、メリー・クリスマス。
きっと私はマルフォイ君のことも忘れられないんだと思う。
その事実はいくら優秀な君にだって変えられない。
また独りになったらと思うと、唇が震える。
もう無理に父親に合わせる必要は無いんじゃないか?
恋は、決して楽なもんじゃない。
暗闇の中を手探りで進み出した。
ずっと、名前を知りたかった。
やっと分かった。真っ先にこのことを伝えなければいけない人がいる。
最後にまた笑えれば、それで良いと私は思うの。
感じたのだ。彼らの間にある、友情とはまた別の絆を。
素直に言う。九年前のあの時から、なにも変わらないもの。
マルフォイ君にもマルフォイ君の生きてる世界がある。
もしそうなった時、あなたは誓える?
それ、デートの誘いじゃない?
どこまで言わせれば気が済むんだよ。